副社長のブログ

株式会社フリグマ取締役副社長。サービス系事業会社/独立系コンサルティングファームの経験を活かし加盟店の経営課題解決へ向けた支援を行っています。 ブログではビジネスコラムを中心にフランチャイズに関する内容を書いていきます。 バスケ好き。Twitterでは有益なビジネス書籍を1スライド図解で紹介中。

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理想のスーパーバイジング?

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とあるフランチャイズ関連サイトに記載されていた内容に関して、少数精鋭のSVチームを率いる私なりの目線で所感を述べてみたいと思います。

 

まずそのサイトいわく、

スーパーバイジングをする際には5つのCが大切であるといわれています。

 

→ふむふむ。それでそれで。

 

・Communication(コミュニケーション)

加盟店のオーナーとよく話し合うことが必要になります。コミュニケーションをしっかりしないと加盟店と長くよい関係を築くことはできないでしょう。

 

→私個人としては「コミュニケーション」という言葉が抽象的すぎて、あまり好きではありません。実際の現場では「コミュニケーションが課題」とした場合、?しか浮かんできません。○○についてという具体性が示されると更に良いかなと思います。

 

・Consultation(コンサルテーション)

加盟店のオーナーにしっかり経営方針に沿っているか確かめる必要があります。経営方針に沿っていない場合は指導しなければなりません。

 

→「経営方針に沿っているか?」という言葉がありますが、この点は可能な限り加盟の段階で合意しておく必要があると考えます。そもそものマインド部分に問題があった場合、SVで変化を促すことにも限界があります。さらに言えば、本部と加盟店はお互いにフラットな立場であるのが理想です。どちらが上と言う概念はなく、協力しあいながら成長していくのが理想です。

 

・Counseling(カウンセリング)

加盟店のオーナーの悩みを聞き出して、解決に導く必要があります。

 

→大枠としては、異論ありませんが、細かい事をあえて書くとすれば、

悩みを聞き出すのではなく、気軽に相談をしてもらえる関係性作りが大切だと考えます。

 

・Coordination(コーディネーション)

スーパーバイジング加盟店のオーナーとの関係を調整します。もしかしたら、加盟店側からお店の経営とは違う意見も出てくることがあるかもしれません。

 

そのような際には加盟店の意見に耳を傾けながらも加盟店を指導していく必要があります。加盟店もスーパーバイジングを受けるからには指示通りにお店を経営していかなければなりません。

 

→「指示通りにお店を経営しなければならない」という言葉があります。

もちろん、逸脱した経営は論外ですが、SVという立場ではありながらも、経営サイドの考えは尊重しなければならないと考えます。その上で、その意見が良いものであれば、本部へ提案を行い、お互いに進化していくのが理想です。

 

・Control(コントロール)

スーパーバイジングがしっかりおこなわれていないと加盟店の売り上げが低下してしまいます。

 

評判が悪くなるとクレームが増えてしまい、店全体の売り上げが下がって、離脱してしまうオーナーもいます。スーパーバイジングによってフランチャイズがうまく機能するかがかかっています。

 

スーパーバイジングに必要なものはブランド力の向上です。スーパーバイジングの仕事によってブランド力が決まるといっても過言ではないでしょう。

 

目標やビジョンを明確にし、加盟店のオーナーと共有する必要があります。オーナーとのよい関係を築くことができないとスーパーバイジングとしての仕事は難しいでしょう。

 

→大枠としては異論無しです。

大切なのは経営者が1日でも早く「自走」できるようになること。

極論、SVなんていなくても大丈夫。というのが理想ですから。

とは言え、業態によっては必要な場面もあるでしょう。そんなときに備えて、SVは黒子に徹し、後方支援に努めるべきだと私は考えます。

 

今回は少し、テイストを変えてフランチャイズ関連の記事に自分の目線を述べてみました。

こうして書いてみると、「ちょっと違うんだけどな」と感じること多いですね。

影響力が大きいサイトほど、業界のイメージにあたえるインパクトが大きいので、

細かい部分の発信もこだわっていただきたいと感じた次第です。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

また次回の記事でお会いしましょう。

ではでは。