フランチャイズ本部とSV③
「フランチャイズ本部とSV」第3回目の今回は「洞察力」について少し触れてみたいと思います。
と言うのも、コミュニケーショントラブル、主に対話において起こる問題事案のほとんどが、この「洞察」が乏しいことに紐づいているからです。
“洞察”と似たような言葉に“観察”というものがあります。
この違いを明確に答えることができるでしょうか。
調べてみると下記回答がHITします。
・観察とは
事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること。
・洞察とは
(物事の本質を)見通すこと。見抜くこと。
簡単に言うと、「目」で捉える観察に対し、「心」や「脳」で捉える洞察といったところでしょうか。
実は“洞察力”を磨くには“観察力”を磨き上げなければいけません。
物事を客観的に捉えることができないと、“本質”には行きつかないのです。
自身の経験上では、洞察力の底上げを目指す為に必要なスキルがいくつかあると考えています。
・物事を“構造的”に捉えるスキル
・答えがない領域に対して“仮説”を組み上げるスキル
・受け手に配慮する“ホスピタリティ”
このあたりのスキルは洞察を磨き上げていくためには必須のスキルだと思っています。
目の前の“事象”に対して本質を見極めるということは、まずはその“事象”がなぜそうなっているのか?という“全体像”を客観的に切り分けて見極める必要があります。
簡単に言えばこれが“構造化”です。
次に、なぜその構造の中で“事象”が発生したのか、考えられる理由を“仮の話”として組み上げ、検証をします。
これが“仮説”ですね。
最後にその仮説を元に相手に対して、最大限の配慮を用いて対話を行います。
ここで注意したいのが、せっかく本質に近い仮説を組んでいるのに、伝え方を間違うだけで、簡単に受け手との距離が離れてしまうということ。
それこそ、開きかけた門も一気に閉められてしまいます。
例えば、「集客不振」に悩んでいる加盟店オーナーがいるとします。
その状況に対して、「洞察力」を発揮するには、まずは「なぜその状況になっているのか?」という点を構造的に捉え、打開策を仮説として組み上げなければいけません。
その状況を理解した上で、目の前のオーナーの心情を汲み取り、言葉を選んだ提案、対話を行う必要があります。
ここまで準備をしても、100%の洞察には至らないでしょう。
これは相手が人間である以上、当然かもしれません。
何もSVに限ったことではなく、所謂、対人スキルという点における「洞察力」というのは、
ビジネスパーソンであれば必要不可欠な能力でしょう。
こんな時代だからこそ、必要な能力なのかもしれませんね。
ではでは。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)取締役副社長
横川 哲士(tetusji yokokawa)
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