"従業員不正”を考える
突然ですが、みなさんが雇用している従業員。
もしくは管理しているメンバーが絶対に不正をしていないという自信があるでしょうか?
「不正が起こるのはマネジメントの失敗」
過去に縁があった人がこんな言葉を教えてくれたことがありました。
当時は「そうなんだ」と真正面から受け止めていたのを覚えています。
ただ、月日が経過し、様々な経験を積み上げていくうちに、「不正」というのは撲滅することはできないものだという結論に至りました。
(これはあくまで持論ですが)
というのも、自身がこれまでの管理職で得た経験としては
・ベテランほど不正の可能性が高まる
・不満を抱えている人間は不正のリスクが高い
・不正というのは何も”現金”に限ったことではない
一番、きつかった経験としては、自分の”右腕”といえる人材に不正をやられていた時です。
しばらくは人間不信になったのを今でも覚えているくらいです。
(その経験も今では良い財産ですが)
人は何故、不正をするのでしょう。
私は明確な答えが出せずにいます。
正直、心のどこかでは同情してしまう部分もあるんですよね。
(不正自体は許されないものですが)
むしろ、不正をさせてしまうくらいの環境しか用意できていない。
もしくは、そういったマインドに気づけていない。
こういったところに責任を感じざるを得ません。
大切にしている従業員ほど、小さいミスや細かいことは”見てみぬフリ”をする人も多いでしょう。
ただ、その積み重ねがやがて大きな損害へと繋がり、結果としてお互いに不幸になるだけです。
そう考えた時、やはり「言いにくいことでもきちんと伝える」スキルというのは必要不可欠でしょう。
しかも、近年は様々なハラスメント問題が邪魔をして、言いたいことも言えない時代になってきていますから、不正をする側からすれば抜け穴だらけなわけです。
ちょっと気が弱い経営者であれば、目を閉じてしまうでしょう。
でも、それじゃダメだと思うのです。
人が人である以上、感情がありますから、親から叱られるようにダメなものはダメだと叱ってくれるリーダーは絶対に必要です。
様々な企業・組織・仕組みがある中で、不正をするのが人であれば、それを阻止できるのもまた人であるべきだと私は考えています。
取り返しがつかないことにならないうちに、心当たりがある方は確認をしてみてくださいね。
ではでは。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)取締役副社長
横川 哲士(tetusji yokokawa)
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