突然訪れる「従業員の退職問題」
経営者から見れば複雑な感情になることも多いと思います。
「そういうものだ」と割りきることができれば良いですが、長年勤めた人が辞める、もしくはようやく採用できた人が辞めてしまうということは、少なからずダメージを受けるものです。
私も全国の加盟店を見て回る中で、従業員問題に関する相談を多く受けます。
その相談内容にはいくつかの「共通点」が見て取れます。
1人のスーパーバイザーから見てとれる視点ですが、共有してみたいと思います。
結論から記載すると
・なんのために働いているのかわからなくなった
・給料が上がらない
・評価されない
・どうすれば給料があがるのかわからない
・どこに向かっているのがわからない
・オーナーが来ない、何をしているかしらない
・残業が当たり前で残業代が出ない
・休みが少ない
・聞いていた内容と違う仕事をやらされる
こんなところでしょうか。
大枠としては「未来が見えていない」というところが大きな共通点です。
現場で働く末端の従業員さんに夢を描かせることができていないのです。
従業員さんだって1人の人間です。
家族も入れば、やりたいことだってあります。
人員不足解消の為に採用しただけであれば、いずれ離れていくのは当然でしょう。
現代は売り手市場です。
コロナ過において、一定の人材流出はありましたが、
それでも力のある人材にはそうそう出会えるものではありません。
ここに「内定先企業を辞めたい」と思う人のアンケートがあります。
出典:若者の早期離職の原因とデメリット、企業がとるべき対策まで徹底解説
見てもらうとわかる通り、キャリアップ、理想とのギャップが上位に来ています。
注目すべきは「キャリアップしたいから」という回答です。
違う言い方をすれば、その職場では「キャリアップ」に繋がらないと感じていることになります。
この期待に応えるのは並たいていの努力では不可能です。
大手企業だからと言って、キャリアップできるかと言えばそうではないからです。
ではどうするか?
結論としては、良い意味で「ハッタリ」を織り交ぜつつ、夢を描いてもらうことしかありません。
間違っても目先の作業だけで、1カ月を終わらせないことです。
今後は何を考えて、どう広げていくか?
そのプロセスの中でどう評価をしていきたいと思っているか?
また、その評価の対価はどんなタイミングで支払う予定か?
この辺りの人事設計が無いと、慢性的に人材不足に陥ります。
どんな小さい職場でも、長く楽しく勤めている方はいます。
どんな業種・業態でも「人」で数字が変わるのは言うまでもありません。
貴重な人財、大切にしていきましょう。
ではでは。
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